医療美容サロンでのエピソード

医療美容サロンでの
エピソード

医療美容サロンでのエピソード
このサロンに来られるお客様は原因不明の脱毛症や、びまん性の髪が薄くなった人、顔に大きなアザがある事が気になって人と接することが嫌で仕方がない人、病気になって辛い思いをしている人が来店される。
また抗がん剤の影響などにより、髪の毛が脱毛してしまうことに対して「解決への希望」を見出せない人や、交通事故など身体だけでなく心にも大きな傷を抱えた人など、様々な問題を抱えた人が日々訪れる。
ここは美容室でありながら、そういった方々の問題を解決し多くの人の「笑顔と希望」を引き出す日本でも珍しいサロンなのだ。
 
 
【エピソード】
 
潮風が気持ちのいい季節、きらきらの日差しが波に揺られて海が生きているかのようだ。
大阪から約30分ほど西へ向かうと神戸の須磨辺りから電車は海沿いを走る。
次の駅は垂水、長閑な漁師町の商店街を抜けた所にそのサロンは在る。
 
 
Kという女性から相談を受ける。
「友人のYが乳がんになり、落ち込んでいる・・・」と。
 
車で約2時間半の道のりをKとYはやってきた。
Yはまだ、少し不安そうな表情をしながら目を伏せている。
不安と期待が入り混じっているそんな心境だった。
 
YとKは、サロンの中央にあるテーブルの椅子に腰をかけた。
豊がニコニコと「遠いところご苦労さん」と話し始める。
 
岡田は豊が話している間にハーブティーを入れようとしている。
「おススメのピンクジンジャーのハーブティーをお入れしますね」
Kは、Yと顔を見合わせて微笑みあっている。
 
豊が食生活や生活習慣についてYに質問をする。
Yの声のトーンや、表情を豊は真剣に耳を傾けながら傾聴する。
 
豊がつぶやく「Yさんは我慢したねぇ~」としみじみと言った、それが分かるのだ。
 
10万人以上のお客様を担当した経験から、豊には独自洞察力が身についている。
会話の中から、Yが我慢強く献身的で人に優しい人物だと察しとれた。
そして、子育てや仕事の忙しさから、食事はスーパーの惣菜や冷凍食品などに頼っていることを。
 
豊が言葉を発した「Yさんはね~絶対良くなる!!」。
 
その言葉にまた泣いた。
 
「癌が見つかって良かったね!ここから生活習慣を改善して明日からは楽しく活き活きと暮らしていこうね!とにかくよく噛んでリンパ体操して行こう!」と。
 
 癌も自分の中にある細胞だから決して「悪」ではない、自分自身が生活を改善すれば良い方向に必ず行くのだ。
 
 
 そうしていると、岡田があったかいハーブティーをテーブルへと運んだ。
岡田の入れるハーブティーは美味しい。
 
Yは香りをたのしんでいる。
Kがハーブティーを一口くちに含んだ。
「美味しいわ」としみじみと言った、Yも口に含んだ「美味しい」。
 
そのハーブティーは岡田の愛情が詰まったとても優しい味がした。
 
Yの冷えた心を暖め全身に染み渡った。
 
 
豊は、Yに病気を引き起こす原因を語り始めた。
伝えたことは「運動不足、よく噛んで食べていないこと、身体の冷え、ストレス」など。
数分後、Yは涙ながらに今の心境を語り始めた。
 
全てその通りの生活だった。
 
豊と岡田はそっと耳を傾け、Yを優しく見つめる。
Yの口から、貯まっていた想いと不安が溢れ出した。
 
同時に、Yの目からは大粒の涙が溢れ出した。
Kもまた同じように涙が溢れた。
岡田も涙ぐんでいた。
 
 
病気になる前から旦那と些細なことで喧嘩になり、毎日のように小競り合いが続いていること、職場での同僚や上司との人間関係にもYはストレスを感じていた。
 
そんな全てを、Kには伝えていた。
 
 
 
その日の夜、Yからメールが届いた。
「本当に今日はありがとうございました。車での帰り道、涙が止まりませんでした・・・リンパ体操今日から頑張ります!!」と。
 
 
 リンパ体操・・・全身の筋肉をくまなく動かす現代人にほとんど使われない筋肉をどう動かすか、時には奇妙な動き方をする体操。
 
 
 そして、来店した時から何かが吹っ切れたYは、現状を受け入れ毎日を活き活きと過ごしている。
 豊の心を射抜く「愛の言霊」を今も心に留めながら・・・。

〒655-0027 神戸市垂水区神田町4-30-2F(Richard内)
電話 : 0120-27-0377(携帯からも通話可)
※接客中で出られないことがあります。
その際はメールかLINEを頂けますよう何卒よろしくお願い致します。
 
Email : emi-o@ripsacademy.com

【営業時間】 9:30~18:00  【定休日】 毎週日曜、月曜日
 
RIPS専用「LINE」※こちらからのお問合せも可能です。   
 
@hfn1531p